モーター | メラニンが増殖中

モーター

インドネシアにきてはや4日目。毎日外で土木作業員として働いているわけだが、今日チョーシこいてタンクトップでいたら背中が焼け焦げてしまった。マジ痛い...


んでもって俺は何をやってるかというと「熱帯地域の森林火災なんかで環境がどう変化しているか」を測るというもの。はやりのCO2も測っているので就活ではネタとしてずいぶん役に立ったものです。
んでもって実際に実験機械を設置するわけだが、その実験場所も街からバイクで1時間ほどの森の中にあり、電気もないところに番人のジョンさんを雇って監視してもらっている。そしてジョンさんの小屋には工事関係の人も含め、約20人が生活している。


俺らはハイテクな機械を設置して、その機械に使ってるモーターやバッテリーを研究の「精度のため」とか「劣化を防ぐため」に3ヶ月に一度交換することにしている。もちろん交換しなくても問題ない。もちろん古いモーターやバッテリーは二度と実験に使われることはない。ゴミだ。



今日昼ご飯を食べにジョンさんの小屋に帰った時のことだ。小屋で生活している5,6人の子供達がなにやら騒いでいる。昨日捨てたはずのモーターにペットボトルかなんかを切って作ったファンを付けて扇風機にして遊んでいた。遊んでいたというか、実際に実用化していた。みんな工夫してどれが一番涼しいか競っていた。


KF


こいつらの生活にクーラーはない。扇風機もない。もちろんケータイもパソコンもインターネットもない。だけどゴミを実用化する知恵を試していた。もちろんコイツらに扇風機を買って上げることもできるが、それでは彼らは満足しないし彼らのためにはならない。


改めて人(例えば途上国開発)にはモノではなくヒントを与えることが大切だと感じた。


南半球におるくせにエライ硬いこと書いてしまったけど、せっかくこういう経験をしてるので書いてみました。


つかマジ背中痛て。